映画『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』ネタバレありの感想と評価 怪獣映画の疑問に挑んだ作品

どうもてらぱげです!!

私は映画をよく見るのですが、特に怪獣映画を好んでみていました。

今回は平成ガメラの2作目『ガメラ2 レギオン襲来』の続編

『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』

この作品の感想、評価を記載していきたいと思います

(C)KADOKAWA 徳間書店 日本テレビ 博報堂DYメディアパートナーズ 日販/1999



『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』のあらすじ

レギオンとの戦いの後、地球はギャオスの大量発生という異常事態に見舞われていた。その頃沖ノ島近郊の探査機が大量のガメラの骨を発見する。数年前、ガメラとギャオスの戦いの巻き添えで両親を失った少女比良坂綾奈と弟の悟は親戚の家に引き取られていた。綾奈はガメラに逆恨みからくる憎悪をつのらせていた。丁度その時入った洞窟で奇妙な卵状の物体を発見する。
平成ガメラの2作目『ガメラ2 レギオン襲来』の正統な続編であり完結作です。
今作のガメラは前作よりもさらにパワーアップ、姿は鋭くなり恐怖感が増しています。
同じく長峰真弓、大迫力、草薙浅黄は続投して出演しています。

映画『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』の概要

スタッフ自体は『ガメラ大怪獣空中決戦』、『ガメラ2 レギオン襲来』と同じになります。

映画の監督は金子修介さん!!

自身も怪獣映画の大ファンと有名な方です。

作品は『1999年の夏休み』、『ラストキャバレー』、『どっちにするの』などなど

有名な作品で言えば『デスノート2部作』、『学校の怪談3』、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』あたりは知ってる人も多いはず。

特技監督は樋口真嗣さん!!

アニメーション作品『ふしぎの海のナディア』、『新世紀エヴァンゲリオン』の演出コンテ、『ウルトラマンパワード』の怪獣デザインなど幅広い活躍をみせる人です。

他の映画作品であると『日本沈没』、『ローレライ』、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 2部作』などです。

脚本家は伊藤和典さん!!

アニメの脚本家としては有名で『機動警察パトレイバー』シリーズの構成、『うる星やつら』、『めぞん一刻』など様々手掛けています。

映画『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』の登場人物、キャスト

※括弧外は役名、括弧内は役者名です。

長峰真弓(中山忍)

『ガメラ大怪獣空中決戦』でも登場した鳥類学者。今回は主人公クラス。ガメラ3ではギャオス研究の第一人者になっています。立場が上の人でも臆せず発現する気の強さは相変わらずな印象。かわいくてかっこいい女性。

比良坂綾奈(前田愛)

中学生の少女。今回のキーパーソンになるキャラクター。ガメラとギャオスの戦闘に巻き込まれ両親が巻き添えになっていしまった過去を持ちます。その時にガメラを目撃して以来激しい憎悪を抱いている様子。偶然見つけた卵状の物体にイリスと名付け、以前の草薙浅黄のような勾玉を介してイリスと交信するようになります。

まあリアルに考えると『ガメラ大怪獣空中決戦』の時にギャオスは死んでしまったし、その恨みがガメラに向かうのは悲しいですが納得できてしまいます。

草薙浅黄(藤谷文子)

ガメラと心を通わせていた女性。今作は心を通わせるの使っていた勾玉が壊れてしまい、コミュニケーションは取れなくなってしまっている様子。ガメラに憎悪を抱き続けている比良坂綾奈をなんとか説得しようと動いてくれます。

大迫力(蛍雪次郎)

ガメラ1、2作で何気に登場していた人物。なにか怪獣に巻き込まれさんざんな目に遭った影響からかホームレスになっていたとのこと。最初は刑事だったのに本当に可哀そうだw。しかし今回は1作目のように長峰真弓とのコンビが見れるのは非常にうれしかったです。



映画『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』の怪獣紹介

ガメラ

御存知我らが守護神ガメラ。必殺技は火の玉を放つ「プラズマ火球」。今作は前回よりもさらに全体のフォルムが鋭くなり、怖いくらいになりました。前作よりもさらに攻撃的になり進化しているイメージです。

イリス

今作の敵怪獣。おそらくギャオスの新種のような存在なのか攻撃は超音波のようなレーザーを放ちます。最初はキモ可愛い感じなのですがギャオス同様に成長スピードがメチャクチャ速いです。巨大になった時のフォルムはとても綺麗なので必見です。

ギャオス

平成シリーズ1作目でも出てきた怪獣。攻撃は超音波によるレーザー攻撃。今作は何等かの影響で大量発生しているところから物語は始まります。

映画『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』の感想、評価

怪獣映画の避けていたテーマに挑んだ作品

見終わった後、私はこう感じました。

今回の作品は他の怪獣映画があまりやってこなかった怪獣が戦っている時に民間人は巻き込まれているのではないか?という疑問を真正面から挑んでいる作品に思えました。

1、2作とは異なり怪獣同時のバトルシーンだけでなく、同時に巻き込まれていく民間人のシーンもでるので複雑な気持ちにさせられます。

ガメラは本当に人間の味方なのか?助けたとしても実際に戦闘で巻き込まれた人は死んでいるではなか?と悩まさせられる面白い作品でした。

敵怪獣イリスがめちゃくちゃキレイ!!

今回の敵はギャオスの新種のようなキャラ「イリス」。

前作の敵レギオンが私的に最強ならイリスは一番美しい怪獣に思えました。

夜空をバックに飛行するシーンがとてもきれいなのです。

この時代(1999年)のCG、フラフィック技術では結構高度な物なのではないでしょうか?

バトルシーン、背景が美しい

バトルシーンは主に渋谷、空中戦、京都で行われるのですがどれもきれいで美しかったです。

渋谷では怪獣同士の戦いで巻き込まれる民間人の悲惨さが

空中戦ではイリスの美しさもそうですが、それに立ち向かう戦闘機の立ち廻りが凄かったです。

京都では戦闘で燃え盛る街並みが凄まじいことになっていました。

やはり1,2作目と比べると映像の技術は明らかに良くなっていると思います。

イリスの恐怖感

イリスははじめの時は卵状の幼体のためちょっとキモかわいいイメージがあります。

しかしそこはギャオスの新種なため徐々に成長し次第に人を襲うようになります。

イリスが成長するごとに感じる恐怖感がすごかったです。

今作も1、2作目と同じく直接的なグロ描写はありません。しかし襲う時の怪獣視点、襲われる人々の描写があるので恐怖感は伝わってきます。

しかも襲われる役になんと若かりし頃の仲間由紀恵さんが出演しています!!

まだ無名だった頃はこんなやられ役もやっていたとは・・・・今の活躍ぶりをみると感慨深いものがあります。

映画『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』の感想、評価

映画としては面白かったです!!

ただ私としては『ガメラ2 レギオン襲来』よりは評価は落ちるかな?という感覚。

1,2作目と比べて陰陽道、四神獣、エネルギーマナの存在など伝奇的な独特な解釈が多いため少し人を選ぶかな?と感じました。

今回はサイコ、ミステリアスな雰囲気で終始シリアスな展開が続きます。まあ完結作なのでしょうがないのですが。

またラストは賛否両論があるかな?と思います。

結構俺たちの戦いはこれからだ!!、ガメラの戦いはこれからも続く!!のような感じで終わるためはっきり終わりを見たかった人にとっては納得いかない部分もあるかもしれません。

私的にはその後の想像をかきたれられるラストになっていたのであれはあれで非常に満足しています。

 

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